茨城・坂東市 路線バスの無料乗車券配布へ 高齢者や小中高生対象 コロナ禍、利用促進

坂東市役所=同市岩井

茨城県坂東市はコロナ禍で利用が低迷するバス会社を支援するため、未成年や高齢者を対象に市内を走る路線バスの無料乗車券を配布する。8月下旬から配布を開始し、利用期間は9月1日から10月末まで。

市によると、市内の路線バスはコロナ禍の影響を受け、一時的に大きく利用者が減少した。物価高騰や運転手不足も加わり、バス事業者の経営状況は厳しいという。市は、路線バスの利用促進と、子育て世帯や高齢者を支援する策として無料乗車券の配布を決定。事業費は927万6千円。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用する。

対象は市内在住の小中高生や高齢者(75歳以上)、県立坂東清風高の生徒など約1万4千人。1人につき無料乗車券3枚が付いたPRチラシを配布する。無料券を利用して複数路線に乗車した人には、坂東市在住の漫画家、豚もうさんの作品「茨城ごじゃっぺカルテット」オリジナルグッズがプレゼントされる。

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