ロレックス コスモグラフ デイトナ サンダストブラック「太陽のかけら」【今週の逸本 Vol.212】

フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回はロレックスのデイトナから、特別なダイヤルを持ったモデルをご紹介しよう。

ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。

コレクター注目の「サンダスト文字盤」モデル

ロレックスの数あるラインナップのなかでも群を抜いた人気を誇る『デイトナ』。2023年3月末に行われた「Watches & Wonders Geneve 2023」にてモデルチェンジが発表され、現行モデルは「Ref.126500LN」に。旧型となった「Ref.116500LN」はジワジワと高騰しはじめ、欲しかった方はその動向に気が気でないことだろう。

今回ご紹介するのは、2021年に「1165〜」シリーズの1本として追加され、わずか2年という期間で生産終了となった1本。サンダスト文字盤の『コスモグラフ デイトナ サンダストブラック』だ。

コスモグラフ デイトナ サンダストブラック

サンダスト文字盤とは、サンレイ仕上げのダイヤルに物理蒸着や電気メッキによってカラーを塗布したダイヤルのひとつで、シルバーにピンクを足したような淡い色合いが特徴の文字盤だ。

2023年8月現在、ロレックス・デイトジャストのみに展開しているダイヤルであり、デイトナのサンダスト文字盤は本モデルのみ。

ケースはエバーローズゴールド(ピンクゴールド)製で、サンダストの色合いとマッチ。スポーツウォッチながらとても上品な装いである。

ベゼルにはロレックスが開発し特許を取得しているハイテクセラミック製セラクロムを採用。セラミック特有の艶がサンダスト文字盤を引き立ててくれる。

超弾性メタルブレード内蔵のオイスターフレックス ブレスレット

本モデルの色合いや雰囲気とマッチという点では「オイスターフレックス ブレスレット」にも注目したい。

これはロレックスが独自開発した耐蝕性と耐久性に優れる“ラバー風”ブレスレットのこと。ラバー風と表現したのは超弾性メタルブレードを内蔵(コーティング)しているからで、ラバーベルトの装いながら、メタルブレスの堅牢製を併せ持つという画期的なブレスレットだ。

サンダスト文字盤、ブラックのベゼル、ピンクゴールドのケース、ブラックのブレス……と、交互に色がくることで、通常ブレスレットのデイトナとはまた違った雰囲気の1本に仕上がっている。

ゴールドのロレックス(とくにデイトナ)は生産数が少なく、すでに手に入らないサンダスト文字盤が加わり、いまや本モデルはレア中のレアであることは間違いない。コンディションも良い1本。探していた方はぜひこの機会をお見逃しなく。

ROLEX
デイトナ
サンダストブラック
品番:116515LN
素材:ピンクゴールド
サイズ:縦40㎜×横40㎜
防水:100M防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:サンダスト
販売価格:6,580,000円(税込)※USED
【付属品】
外箱、内箱、取扱説明書、保証書(2022年12月)が付属
※価格は2023年8月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

生産期間が短く流通本数が少ないロレックスのタイムピースは、のちに評価がグンと上がる傾向にあります。

すでに本モデルはかなり価値が上がっていて、新型が発表されてすぐにこの価格(600万オーバー)ですから、まだまだ伸び代はあるといえます。

これまでのデイトナでも、ロゴの色が違う、インダイヤルの色が違う、数字の向きが違うなどのレアモデルはいくつかありましたが、サンダスト文字盤というパッと見ただけでレアだと分かるモデルはなかなかありません。

レアコレクターの方、ロレックスファンの方、ぜひこの機会にいかがでしょう?

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