新喜劇総選挙でアキが2連覇、昨年10位の千葉公平が大躍進

今年で2回目となる「吉本新喜劇座員総選挙」の結果発表イベントが8月20日に「イエスシアター」(大阪市中央区)にて開催。ファンが見守るなか、トップ25名の座員たちが発表された。

総選挙公演の終了後、ファンに手を振る王者・アキ(8月20日・大阪市内)

新人座員が追い上げ…波乱の展開に

6月28日よりスタートし、投票開始からわずか1週間で12万票が集まるなど注目度の高さがうかがえた総選挙。発表イベントでは、間寛平GM(ゼネラルマネージャー)と漫才コンビ・テンダラーが司会として登場した。2回目となる今年、昨年1位となった座長のアキが、「総選挙発表ハッピ」を新喜劇のオブザーバーを務める藤原寛氏に返還するセレモニーもおこなわれた。

結果発表では、安尾信乃助(24位)や森田まりこ(17位)、高橋靖子(13位)といった人気座員が続々とランクイン。そんななか、昨年はランク外だった奥重敦史が15位に浮上し、会場から「不正や!」と一斉にブーイングが起こる番狂わせも。さらに、以前から座長の座をめぐって争っていたという清水けんじと座長の吉田裕がそろって9位、8位にランクインするというドラマティックな展開に会場は大盛りあがり。

気になるベスト3発表では、選挙開始時の速報では1位だったすっちーが3位となり「くそー!途中1位やったのに。ぬか喜びさせやがって!」と悔しがる姿も。続いて2位は、速報の段階から3位にランクインし、今年のトップ座員候補と目されていた千葉公平。昨年10位から大幅にランクを上げ「こんな関東人を可愛がっていただいて・・・」と控えめにコメントしていた。

昨年10位から2位にまで追い上げた千葉公平(8月20日・大阪市内)

会場が固唾をのんで見守るなか1位に輝いたのは、5万2票を獲得した座長のアキ。2年連続で1位となったアキは「率直に本当にうれしいです。この大会が盛り上がっているのもありますし、新喜劇全体が盛り上がればいいなと思います」と王者らしいコメントを残した。

さらに、トップ25の発表後に惜しくも漏れてしまった座員にも「じゃんけん大会」のチャンスが。20代から60代以上の各世代から勝ち抜いた清水啓之やたかおみゆきなど、5名の座員が「新喜劇まつり」への出場権を手にした。

今回ランクインした25名とじゃんけん大会で勝ち抜いた5名は、10月8日に開催される『吉本新喜劇まつり2023』に出演する。チケットの一般発売は8月21日・朝10時よりスタート。

取材・文・写真/つちだ四郎

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