田島颯大さん(盛岡三)最優秀作品 短歌甲子園

個人戦最優秀作品賞の賞状を手に、笑顔を見せる盛岡三の田島颯大さん(左)ら=20日、盛岡市・盛岡劇場

 第18回全国高校生短歌大会(短歌甲子園、実行委主催)は最終日の20日、盛岡市松尾町の盛岡劇場で団体戦と個人戦の決勝を行った。個人戦で盛岡三1年の田島颯大さんが最優秀作品賞に輝いた。岩手県勢の同賞獲得は3年連続。

 個人戦の決勝は12作品を審査。田島さんは「曲」を題に「『私』というながい一曲 甘さしかないジャムパンも 音符のひとつ」と詠んだ。小学生の時に買ったジャムパンが、おいしいけれども甘すぎて良いかどうか分からないと感じた体験に基づき、人生の複雑さを表現。コッペパンの形が音符に似ており、人生を曲になぞらえた。

 「一緒に出場した仲間が自分のことのように喜んでくれた。これからも人の心に届く歌を詠みたい」と喜んだ。

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