イネいもち病の流行懸念,岡山県内全域に病害虫発生予察注意報を発令

岡山県は29日、稲に大きな害を及ぼす「イネいもち病」の流行が懸念されるとして、県内全域に病害虫発生予察注意報を発令した。2014年以来6年ぶりで、防除の徹底を呼びかけている。
県病害虫防除所=岡山県赤磐市=が27、28日、県内の水田90カ所で実施した調査で、発生率が63.3%と平年(30.2%)の約2倍以上。雨天が多く、日照時間が少ないなど、湿度が高くなると感染が拡大する恐れがある。
いもち病はカビの一種で、感染すると葉に褐色の病斑が生じて枯れ、穂に広がると実りが悪くなる。
県農産課では「すでに感染しているなら直ちに農薬を散布し、出穂期前後の薬剤散布もしてほしい」としている。
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イネいもち病の病斑

© 津山朝日新聞社