「ハナエチゼン」はや刈り取り 猛暑も早場米の生育順調

ピークを迎えている極早生品種「ハナエチゼン」の収穫(高島市今津町酒波)

 近畿有数の早場米の産地として知られる滋賀県高島市今津町で、極早生(ごくわせ)品種「ハナエチゼン」の刈り取りがピークを迎えている。

 JAレーク滋賀今津営農経済センターによると、同市今津町内では今年、約50戸の農家が58ヘクタールでハナエチゼンを作付けした。今夏は猛暑に見舞われたものの、稲は順調に育ち、例年通りの収穫量になるという。

 ハナエチゼンはしっかりとした食感や品質の良さ、粒が大きいことなどが特長。刈り取り作業は、早い農家で台風7号到来前の13日から取り掛かった。27日ごろまで続く見込み。

 21日には県内トップを切って新米の初出荷が同センターで行われる。県内のスーパーをはじめ、京阪神を中心に販売される。

 同JAが出資する農業法人「アグリ今津」の大森重俊社長(60)は「箱館山の麓の大自然で育った安心安全なお米を届けたい」と話している。

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