川辺橋の橋脚補強費など計上 岡山県22.9億円補正予算案

岡山県庁

 岡山県は21日、橋脚が傾き通行止めとしている川辺橋(総社市清音上中島―倉敷市真備町川辺)の仮設橋整備に際し、橋の強度を高めるための事業費など22億9800万円の2023年度一般会計補正予算案を発表した。9月5日開会予定の定例県議会に提案する。

 県によると、橋脚が傾いたのは大雨の影響で発生した激流に川底部分がえぐられる「洗掘(せんくつ)」が原因で、橋脚の根元部分に石を詰め込んだネットを沈めて補強する。自転車・歩行者用通行路を確保する仮設橋の整備に併せて進め、8月中の完成を目指す。関連経費は2億5300万円。

 補正予算案では他に、川辺橋の損傷を受けて県内にあるリスクの高い橋を点検するための費用などとして1億9600万円を確保。新型コロナウイルス患者用の病床を確保した病院への国交付金を巡り、県内11病院が過大受給していた18億4868万円の返納金についても計上した。

 補正後の一般会計総額は8133億8900万円で前年度同期比3.2%増。

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