米経済軟着陸、7割が可能 専門家調査、3月から上昇

ワシントンのFRB(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】全米企業エコノミスト協会(NABE)が21日発表した所属エコノミストへの調査で、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気後退を避けつつ物価を抑えるソフトランディング(軟着陸)を達成できるとの見方が約7割に達し、3月時点の調査の約3割から急上昇した。

 FRBは物価高を抑えるために政策金利を急速に引き上げ、現在は5.25~5.5%と約22年ぶりの高水準にある。高金利は景気を冷やすものの、2023年4~6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.4%増と堅調で、軟着陸できるとの観測が強まった。

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