マセラティ、730馬力のサーキット専用車『MCエクストレーマ』を世界初公開。限定62台はすでに完売

 マセラティは8月18日、アメリカ・カリフォルニア州のモントレーで開催された『ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング』において、サーキット専用車『MCXtrema(エムシーエクストレーマ)』をワールドプレミアした。最大出力730馬力に達する同車は62台限定で生産され、すでに完売している。

『MCXtrema』のワールドプレミアにあたり、マセラティは「チェントロ・スティーレ(マセラティのデザインセンター)とエンジニアリングチームの創造的なパートナーシップから生まれました。輝かしいマセラティMC12のレガシーを継承し、未来のマセラティのレース専用作品の発想の元になるレーシングカーを作りたい、そんな製作チームの願望を反映しています」としている。

 ひとり乗りのサーキット専用車となるは『MCXtrema』は、同社のスーパーカー『MC20』をベースに開発されたモデルだ。

 超軽量カーボンファイバー製セントラルモノコックを有し、FIA公認のロールケージ、燃料タンクを搭載した上で乾燥重量は約1,300kg。パワートレインはMC20に搭載されたマセラティ製の3リッターV6『ネットゥーノ」をベースにしたツインターボエンジンをリヤにマウントする。なお、MC20搭載のネットゥーノからは最大出力が約100馬力引き上げられている。パドルシフト付き6速シーケンシャルレーシングギアボックスをはじめ、サーキット走行に必要な設備を搭載している。

「MCXtremaは、当社のサーキット専用モデルに新しい基準を掲げ、さらに超一流の製品を提供したいという目的のもと生まれました」と、マセラティのダヴィデ・グラッソCEOはコメント。

「極めて洗練された革新的なデザインから始まり、卓越したパフォーマンスに至るまで、このモデル独自の特徴をディテールに至るまでこだわっています。そして我々の細部に至るまでのこだわりを好むお客さまに捧げるプロジェクトです。MCXtremaは、マセラティのDNA特有のスポーティな精神を形で表現したものであり、このブランドが今後進むべき道を宣言します。最高の製造方法が惜しみなく注がれた、妥協なきパフォーマンスでラグジュアリーエンジン製造の世界で際立った存在になるでしょう」

マセラティ『MCXtrema』/フロント
マセラティのサーキット専用車『MCXtrema』
マセラティ『MCXtrema』/サイド
マセラティ『MCXtrema』/ルーフ
マセラティ『MCXtrema』/リヤ
マセラティのサーキット専用車『MCXtrema』のコックピット

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