田代まさしとは？
田代まさしさんは1956年8月31日生まれ、佐賀県出身の元歌手・元タレントです。マーシーの愛称で知られ、鈴木雅之らとシャネルズを結成後ミリオンセラーを達成しました。お笑いタレントとしても活動し、志村けんらと多数共演しています。覚せい剤取締法違反による逮捕、服役後は公な芸能活動を自粛していますが、現在は執筆活動やCS放送などの出演を再開しています。
物議をかもしたCM『ヒロポン酢』の出演料を全額寄付
覚せい剤取締法違反による逮捕などを経験し、現在でも依存症治療を続けている田代まさしさんはあるCMに出演しました。この2023年8月に放送されたヒロポン酢のCMは、そのネーミングや内容から薬物を連想させる上に、そのキャスティングとして田代まさしさんを起用したことでネットを中心に話題となりました。またさらに驚かれたことに、田代まさしさんはヒロポン酢CMの出演料を全額、薬物依存に苦しむ人を支援する団体に寄付したのです。
今回こちらの物議をかもすCMに出演したことについて、田代まさしさんは以下のように語っています。
『最初はパッケージを見て「なんだよ、ふざけんじゃねーよ」と思いましたよ。でも、添えられていた手紙を読んで少し気持ちが変わりましたね。これを作っているのは障害者の就労支援をしている会社（株式会社HERO）で、『ヒロポン酢』も身体障害者の方が一生懸命作っていらっしゃるということが書いてあったんです。そして、実際に豚バラもやしにかけていただいてみると本当に美味しかったので、お話を受けようと思いました。』
実際に今回のヒロポン酢のCMには世間から批判の声もあがっており、そのことについて問われた際は以下のように答えました。
『月に1度通っている、保護観察所の担当の人にも「こういうCMの話が来ています。僕は受けようと思うんですが、どうですかね？」と相談をしました。すると、「マーシーに傷ついてほしくないな。傷つくことでまたクスリが入り込むスキを作ってしまう」と言われたんです。でも、「例え傷ついたとしてもやりたい」という気持ちを伝えました。』
また、田代まさしさんはこういった依頼を引き受けられるようになった心境の変化についても語っています。
『手紙には、障害者の方々が頑張って作業をしている写真も入っていたんですよ。それを見て「誰かの力になることが僕自身の回復の手助けにもなる」という気持ちが芽生えてきて。』
『過去だったら断っていたでしょうね。昔は、クスリのことは隠したり触れないようにしようとしていました。でも今は、ここまで来たら、オレの顔を見たらみんなクスリのことが頭に浮かぶので、受け入れていきていくしかないと思います。』
覚せい剤への依存で仕事を失い、依存症克服に苦しんできた田代まさしさんですが、現在はそれらの経験を受け止めて前を向いて活動しているようですね。
東北大震災チャリティーイベント『東北WANTED BIKER TOURING』に参加
田代まさしさんは2023年8月20日の東北大震災チャリティーイベント『東北WANTED BIKER TOURING』に出演することが決定しています。こちらの東北WANTED BIKER TOURINGは日本でも最大級のハーレー＆ツーリングイベントであり、東日本大震災以降は毎年開催されているチャリティーイベントです。会場には多くのバイクやアメ車が集結し、圧巻のパフォーマンスを見学できます。
熊本地震復興支援チャリティー野外ライブに参加
田代まさしさんは熊本地震の復興支援チャリティー野外ライブにも参加しています。2019年5月12日に行われたこちらのライブは地震の被害が大きかった大分、熊本、福岡で開催されたそうです。これらの活動から、田代まさしさんは震災復興関連のチャリティーイベントに積極的に参加していることが分かりますね。
まとめ
一時は一世を風靡し、その後覚せい剤取締法違反などで逮捕を経験した田代まさしさんですが、現在は治療を進めながら薬物依存支援の寄付やチャリティーイベントへの参加など、自分に出来ることを積極的に取り組んでいることが分かります。今後も治療をつづけ、自分らしく活動を続けてほしいと感じました。
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