和菓子材料で世界中の鳥表現 岡山・吉兆庵美術館で展示

和菓子の材料で作った鳥たちが並ぶ展示

 和菓子の材料で世界中の鳥を表現した工芸菓子の展示が、岡山市北区幸町の岡山・吉兆庵美術館で行われている。本物そっくりの作品が来場者を魅了している。29日まで。

 米粉や砂糖、白あんで作り上げたスズメやカルガモ、ペンギン、ハシビロコウなど約370点を展示。ハスの花に止まるカワセミは色鮮やかさが目を引く。北海道に生息するとされるシマエナガは、モフモフした羽まで細かく再現。植物や昆虫も並ぶ。

 和菓子に関心を持ってもらおうと、菓子製造販売の源吉兆庵グループ(本部・同所)が毎年開催。作品は職人4人が約1年間かけて制作した。今回は初めて壁に鳥のプロジェクションマッピングを投影している。

 家族で訪れた操南小の姉妹は「ペンギンが本物と同じ大きさでびっくりした」と話した。

 午前10時~午後5時。高校生以上は入館料が必要。

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