【ニューヨーク共同】カナダで山火事が猛威を振るっている。災害対策当局の統計によると、今年に入り、20日までに5800件余りが発生し、焼失面積は日本の国土面積の約37％に当たる過去最悪の約14万1千平方キロメートルに上った。専門家は干ばつと気温上昇を要因として挙げ、燃えにくい樹木を植えるなどの対応が必要だと訴える。
「異常気象という点でとてつもなく厳しい夏に市民を守る措置を取る」。カナダのトルドー首相は20日、記者団に語った。カナダで山火事自体は珍しくなく、5～9月に多発する。だが今年は例年のペースを大幅に上回り、焼失面積はこれまでで最悪の被害だった1989年の2倍に迫る。
