ドリー・パートン、ザ・ビートルズ「レット・イット・ビー」カバー公開 ポール・マッカートニー&リンゴ・スター参加

現地時間2023年8月18日にドリー・パートンが、自身初となるロックンロール・アルバムからの最新シングルとして、ある大物アーティストたちをフィーチャーしたカバー曲をリリースした。すでに発表されているオリジナル曲とカバー曲それぞれ2曲の次にこのカントリー・アイコンが投下したのは、ザ・ビートルズの存命メンバー、ポール・マッカートニーとリンゴ・スターのサポートを得た、「レット・イット・ビー」の力強いバージョンだ。

現代において最もカバーされている楽曲のひとつであるこの曲の荘厳なテイクは、おなじみのピアノのイントロに乗せてドリーが歌うところから始まり、2行目の 「Speaking words of wisdom, let it be」でポールも加わっている。2番目のバースは、遠くから響いてくるドラム・パターンとソウルフルなオルガンで展開し、ストリングスとフル・オーケストラによって、ポールがザ・ビートルズの活動終了間際に書いた、おなじみの瑞々しいポップ・クラシックへと変貌する。『レット・イット・ビー』は同バンド最後のスタジオ・アルバムのタイトルでもある。

ドリーは声明で、「この曲を書いたポール・マッカートニーと一緒に“レット・イット・ビー”を歌うなんて、これ以上良いことがあるでしょうか?それだけでなく、彼はピアノを弾いてくれました!まあ、リンゴ・スターがドラムで、ピーター・フランプトンがギターで、ミック・フリートウッドがパーカッションで参加したから、さらに良くなりましたけどね。いや、真面目な話、これ以上良いことがあるでしょうか?みんな、ありがとう!」と綴っている。

11月17日発売予定のドリーのニュー・アルバム『ロックスター』に収録されているこの楽曲は、ポールとリンゴが自身のプロジェクト以外で行った数少ないコラボレーションのひとつだ。二人は2020年にリンゴのEP『ズーム・イン』に収録された「Here's to the Nights」で共演し、その1年前にはポールの【Freshen Up】ツアーの最終公演にリンゴがサプライズ・ゲストとして登場した。

ドリーの49枚目のスタジオ・アルバムは、彼女にとって初のロック作品となる。21曲のカバーと9曲のオリジナルを含む30曲が収録される予定で、昨年【ロックの殿堂】入りを果たした77歳の国民的シンガー・ソングライターと、ロック界のスーパースターたちがタッグを組む。このアルバムに参加しているのは、スティング(「Every Breath You Take」)、元ジャーニーのスティーヴ・ペリー(「Open Arms」)、ハートのアン&ナンシー・ウィルソン(「Magic Man」)、ジョン・フォガティ(「Long as I Can See the Light」)、ジョーン・ジェット(「I Hate Myself For Loving You」)、名付け娘のマイリー・サイラス(「Wrecking Ball」)、デビー・ハリー(「Heart of Glass」)、パット・ベネター&ニール・ジラルド(「Heartbreaker」)などだ。

これまでドリーは、オリジナル曲「World on Fire」と「Bygones」(ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードをフィーチャー)、クイーンの「We Will Rock You/We Are the Champions」のカバー、ハートの「Magic Man」のカバーを先行リリースした。アルバムに参加している他のシンガーには、リゾ、ピンク、ブランディ・カーライル、ボン・ジョヴィのリッチー・サンボラ、エアロスミスのスティーヴン・タイラー、スティーヴィー・ニックス、シェリル・クロウ、エミルー・ハリス、デュラン・デュランのサイモン・ル・ボン、クリス・ステイプルトン、エルトン・ジョンなどがいる。

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