没後20年 8月30日はチャールズ・ブロンソンの命日 『狼よさらば』『大脱走』ほか代表作からマンダムな魅力に触れる

『狼よさらば』© 1974, renewed 2002 StudioCanal Image. All Rights Reserved.

ブロンソン没後20年

昭和世代には「う~んマンダム」のCMでお馴染み、名優チャールズ・ブロンソン。2023年はブロンソン没後20年、そして8月30日が命日となる。あまりにもインパクトのある面構えと渋い演技、その割に若年層~カジュアル層には認知が薄く、こってりした映画ファンにじんわりと愛されている唯一無二の俳優だ。

CS映画専門チャンネル ムービープラスでは現在、そんなブロンソンの主演・出演作が放送中。いまだ多くの映画ファンを惹きつける彼の魅力に、代表作を通して触れてみよう。

S・マックィーンと共演『大脱走』は公開60周年

スティーヴ・マックィーン主演、今年公開60周年を迎えた名作『大脱走』(1963年)でブロンソンが演じたのは“トンネル王”、だけど閉所恐怖症なイギリス兵ダニ―。当時42歳、まさに脂がのりきっていたブロンソンのシリアスかつ軽妙な演技が印象的だ。

本物の戦車がバリバリ走る『バルジ大作戦』

ヘンリー・フォンダやテリー・サヴァラスら名優大集合の『バルジ大作戦』(1965年)は、撮影に本物の戦車を使用したことでも知られる本格戦争映画。もちろん実際の戦史をベースにしているものの、ドイツ軍と連合軍の戦車バトルをメインに描いた大迫力のアクション映画に仕上がっている。

ブロンソンといえば『狼よさらば』

そしてブロンソンの名をさらに世界に轟かせたのが『狼よさらば』(1974年)だ。本作のヒットを受けて続編が製作され、この『狼よさらば』シリーズは90年代まで続くこととなる。

欲望の街、ニューヨーク。開発技師のポール・カージーは平凡だが幸せな生活を送っていた。しかし妻が何者かに殺され、暴行された娘も植物状態に……。カージーは黙々と仕事をすることで怒りや悲しみを紛らわせようとするが、ある日イチャモンをつけてきたチンピラを銃で撃ち、心が開放されたような気分を味わう。その日から彼は、チンピラを殺す“影の死刑執行人”として夜の街を彷徨い始めるのだった。

そっくりさん主演の珍品『ザ・ガーディアン』

「ブロンソンは唯一無二」と前述したが、それゆえに恒久的なポジションを得た人もいる。ハンガリー出身のロバート・ブロンジーはブロンソンの、いわゆる“そっくりさん”だ。家族も本人と見紛うほどのクリソツぶりのおかげでスカウトされ、『野獣処刑人 ザ・ブロンソン』(2018年)で俳優デビュー。

このたびムービープラスでは、あの『コマンドー』(1985年)の監督マーク・L・レスターが製作総指揮を執ったブロンジーの主演2作目『ザ・ガーディアン』(2021年)を放送する。

『大脱走』『バルジ大作戦』『狼よさらば』『ザ・ガーディアン』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2023年8月放送

※8/30 一部修正

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