ウェス・アンダーソン監督は「素晴らしい脚本家」「イメージが湧いてくる」 ルパート・フレンド&マヤ・ホークインタビュー映像『アステロイド・シティ』

『アステロイド・シティ』©2022 Pop. 87 Productions LLC

9月1日(金)より日本公開されるウェス・アンダーソンが監督・脚本を務めた最新作『アステロイド・シティ』より、ルパート・フレンドとマヤ・ホークのインタビュー映像が解禁となった。

ウェス・アンダーソン監督最新作

『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)でアカデミー賞4部門を受賞し、『犬ヶ島』(18)でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。その独特な世界観で観客を魅了しつづける天才監督・ウェス・アンダーソン最新作。原案は、ウェス監督と盟友ロマン・コッポラの共作。脚本はウェス監督が単独で務め、彼特有の世界観に満ちたファン必見の一作となっている。

キャストには、ウェス監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、スティーヴ・カレル、ウィレム・デフォー、ブライアン・クランストン、ルパート・フレンド、マヤ・ホークなど豪華キャストたちが共演する。

マヤ・ホーク&ルパート・フレンド、役作りは正反対?

本作で、ウェス・アンダーソン監督作品初出演となるマヤ・ホークとルパート・フレンド。先日解禁となったメイキング映像で、完全アドリブにもかかわらず息の合ったダンスを披露する姿がとらえられていた2人のインタビュー映像が公開された。

息ぴったりのダンスを披露した2人だが、役作りは正反対。ルパートは、1950年代ごろに活躍した俳優ケイリー・グラントが、クラーク・ゲーブル風にカウボーイを演じたらどうなるかイメージしながら撮影に臨んだという。子供たちやジューンに対して友好的でありながら、子供を持っておらず、ジューンとも交際には至らない彼を「切望と茶目っ気を意識して演じた」と語る。一方のマヤは、「アイコン的な女優を意識してしまうとプレッシャーになるので、身近な人をイメージして演じるほう」だと話す。8歳の10人クラスを率いる先生を演じるうえで、自身が小学生のときにお世話になった“アイカー先生”をイメージしたという。「とても優しく聡明で、快活な楽観主義で、子供も朗らかになるような先生」をイメージして作り上げたジューンというキャラクターには親近感があり、宇宙人にはしゃぐ子供たちに振り回され困惑する姿を観ると、つい応援したくなってしまう。

「素晴らしい脚本家」「イメージが湧いてくる」

マヤはウェス監督について「本当に素晴らしい脚本家」と絶賛。「仮に登場時間がたったの10秒というキャラクターだったとしても、どの人物もしっかりと書きこまれているから、(キャラクターのことが)手に取るようにわかる」とその緻密さをアピール。ルパートも「イメージが湧いてくる脚本」だとマヤに同意し、「モンタナというキャラクターがまるで生き別れになった愛しい兄弟のように感じられた」と役への愛情を語ってくれた。

ウェス・アンダーソンの細やかな脚本が2人にキャラクターへの愛情を抱かせ、観客も愛さずにはいられない魅力的な人物へと変貌した。ルパート・フレンド、マヤ・ホークの演じるモンタナ、ジューンに会いに劇場に足を運んでほしい。

『アステロイド・シティ』は9月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国公開

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