中国、一層の利下げも デフレ懸念、今年2度目

日米欧と中国の金融政策

 【北京共同】中国は経済減速でデフレ懸念が強まる中、21日に事実上の政策金利の引き下げに踏み切った。今年2度目の利下げとなったが、一層の金融緩和の観測が続きそうだ。米欧はインフレが続き、物価高抑制のために利上げによる金融引き締めを行っている。中国の金融政策はこれとは対照的だ。日本は7月に大規模金融緩和を修正。中国経済の動向は日本にも大きな影響を与える。

 中国人民銀行(中央銀行)は21日に「ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)」の1年物を0.1%引き下げ、3.45%とした。利下げは6月以来2カ月ぶり。ただ住宅ローン金利の目安になる5年物は4.2%で据え置いた。

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