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2023年8月18日に公開された動画ではゲストに立憲民主党衆院議員の海江田万里氏をお招きし、衆院副議長の仕事について語っていただきました。
タイムリーな話題の裏にあった副議長の仕事とは？
【このトピックのポイント】
・衆参の議長・副議長は政党同士の協議を経て「無名投票」で選出される
・議場でひときわ高い議長席からは傍聴席の様子がよく見える
・議員会館の家宅捜索を了承するのも議長・副議長の仕事
海江田氏のプロフィールは以下の通りです。
今回お話を伺った場所は港区赤坂の木戸孝允邸跡地に建つ衆議院副議長公邸。国内外の要人との会談や賓客の接遇などに使われ、安倍元総理の国葬の折にはチェコの副議長をお迎えしたこともあるそうです。
公邸での収録となった経緯について海江田氏は「国民の財産であり納税者のものですから、できるだけ多くの方に知っていただきたいと思った」と語りました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして海江田氏に回答していただきました。
副議長ってどんな仕事？
副議長の仕事の1つに式典への出席があります。収録日の8月15日には全国戦没者追悼式があり、海江田氏は衆議院議長代理として追悼の辞を述べました。
その時のことについて海江田氏は、追悼の辞が書かれた紙をスムーズに広げることができず「やっぱり緊張しましたね、あまり緊張する方じゃないんですけど」と笑顔で振り返りました。
また、衆参の議長・副議長は皇室経済会議の議員を務めることになっており、そのことから1月の歌会始にも出席するとのことです。
さまざまな仕事をこなす議長・副議長はどのように選ばれるのでしょうか。
海江田氏によると、内閣総理大臣指名選挙が投票者の名前を記入する記名投票であるのに対し、議長・副議長を選出する際には投票者の名前を書かない「無名投票」が行われるとのことです。
ただ、議長は与党第一党から、副議長は野党第一党から指名するのが習慣となっているそうです。事前に国会対策委員会で話し合いが行われ、票が割れたり選挙戦になるようなことはほぼありません。
無名投票ゆえに、まれに事前の決定とは違う名前を書いて投票する議員もいますが、海江田氏が選任された時はすべての票に海江田氏の名前が書かれていたそうです。
そのことを踏まえつつ、海江田氏は衆議院副議長を務めることについて「与党の人たちも全員が名前を書いてくれたのですから、公明正大に、偏らずにやらなきゃいかんと考えています」とコメントしました。
副議長になって初めてわかったことについて問われると、海江田氏は議長席の高さに言及。演壇に立つのはもちろん、大臣席にも座ったことのある海江田氏ですが、議長席の高さは格別で、傍聴席の様子もよく見えるのだそうです。
海江田氏「傍聴席にはいろんな方がいらしていますから、そういう人たちの反応というのも見えるんですね」
海外要人との交流については、一政党の議員としてではなく国家の代表として接するようになったと海江田氏。安倍元総理の国葬では立憲民主党の議員として思うところがあったものの、お迎えした海外要人にその主張をぶつけるわけにはいきません。
海江田氏「やっぱり国と国の付き合いというものがありますから、そういうのはちゃんと守ってやってきています」
また、議員会館への家宅捜索を了承するのも議長・副議長の仕事とのこと。先日の秋本議員の収賄罪容疑をめぐっては海江田氏に家宅捜索の連絡がきたそうです。
MC鈴木邦和「そういうのは我々からは見えないですね」
海江田氏「だから私もね、なかなかのんびりできないんですよ」
衆議院副議長はいついかなる時に仕事が発生するか読めない部分があります。海江田氏は「基本的には東京にいて、何かあったら対応できるようにしなきゃいけないということはありますね」とコメントしました。
動画本編はこちら！
国民から見えづらい議長・副議長の仕事とは？どうやって選任する？
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