北京―平壌、定期航空路線を再開 中朝の人的往来3年半ぶり回復

 【北京共同】中国外務省の汪文斌副報道局長は21日の記者会見で、新型コロナウイルス対策で停止していた北京と北朝鮮の首都平壌を結ぶ定期航空路線を再開させることを中国政府が承認したと明らかにした。北朝鮮国営の高麗航空からの申請を認めた。コロナ対策で中断していた中朝の人的往来が約3年半ぶりに本格回復することになる。

 北京首都国際空港は21日朝、平壌国際空港から高麗航空の臨時便が同日午前に到着する予定があると公表したが、同日正午(日本時間午後1時)前に運航はキャンセルされたと明らかにした。汪氏はキャンセルの理由は説明しなかった。

 北朝鮮はコロナ対策を理由に2020年1月末から2月初旬にかけて国境を越える人の往来の厳格な統制を始め、国際線の旅客機運航も止めてきた。感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策を取った中国も国際的往来を規制していたが、今年1月から対策の抜本緩和を受けて国内外の航空各社による路線再開の申請を受け付け始めたと汪氏は説明した。

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