大和の前市長パワハラ問題 市が管理職アンケート結果公表

大和市役所

 元大和市副市長の金子勝氏が、前市長の大木哲氏による職員へのパワーハラスメントを告発した問題を巡り、同市は21日、実態把握のため全管理職を対象に初めて実施したアンケートの結果を公表した。自身への被害を訴えた7人を含めて認識していたと答えたのは27人で、回答者の22%だった。

 市によると、アンケートは記名式で6月上旬に配布。行為者を大木氏と前副市長の井上昇氏に絞り、パワハラを受けたか、見聞きしたかを尋ねた。税金の無駄遣いが指摘される公共工事のやり直し指示についての認識も質問した。

 対象者139人のうち、121人が回答(回答率87%)。複数回答でパワハラに関して「受けた」は7人、受けたを含めて「見聞きした」は21人だった。具体例として「大木氏から多くの関係者の前で長時間にわたり一方的に叱責を受けた」「井上氏が市議会答弁書をオーバースローで罵声とともに投げつけた」などがあった。被害を受けた場所は金子氏が告発した通り、市長室や副市長室、毎週開かれる幹部会議が多かった。

© 株式会社神奈川新聞社