天皇ご一家、4年ぶりに那須で静養 御用邸の自然を散策 約2週間滞在へ

那須御用邸内の休憩所「嚶鳴亭」周辺を散策される天皇ご一家=21日午後5時45分、那須町内(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下と長女愛子(あいこ)さまは21日、静養のため、栃木県那須町の那須御用邸に入られた。4月には高根沢町の宮内庁御料牧場を訪れたが、御用邸を訪れるのは2019年8月以来4年ぶり。約2週間滞在する。

 ご一家が乗車した新幹線は午後3時ごろ、JR那須塩原駅に到着した。陛下は水色のシャツ、皇后さまは紺色のジャケット、愛子さまは緑色の花柄のワンピース姿。市民ら約200人の出迎えを受け、陛下は「どちらからですか」「何年生ですか」などと声をかけながら約10分間交流した。宇都宮市下岡本町、主婦神山(かみやま)レイ子(こ)さん(74)は「お目にかかれて感激した。4年ぶりなので、ゆっくり静養してほしい」と話した。

 その後、ご一家は車で那須御用邸に移動し、休憩所「嚶鳴亭(おうめいてい)」周辺を散策。黄色のオミナエシ、薄紫色のマツムシソウなどを見ながら談笑した。

 報道陣の取材に応じた陛下は「4年ぶりに3人そろって那須町に来られてうれしく思います」と答えた。皇后さまは「自然の中でゆっくりできるので楽しみです」、愛子さまは「リフレッシュし、残りの大学生活でいろいろなことに取り組めればと思います」と笑顔で話した。

出迎えた地元住民らに笑顔で手を振られる天皇、皇后両陛下と愛子さま=21日午後3時40分、JR那須塩原駅(代表撮影)

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