●26日・市総合体育館で開催
26日に金沢市総合体育館で行われる大相撲金沢場所(北國新聞社主催)まで間近に迫り、準備が大詰めを迎えている。21日は行司2人が金沢入りし、同市の北國新聞会館で板番付に約300人の力士の名前を墨書した。板番付は当日、会場正面入り口で来場者を出迎え、金沢場所のムードを高める。
4年ぶりの開催となる金沢場所は七尾市出身の輝(金沢市西南部中OB)、津幡町出身で新十両の大の里(津幡小OB)、富山市出身で元大関の朝乃山、横綱照ノ富士、新大関の豊昇龍らが出場する。
21日、巡業を担当する先発隊行司として木村桜乃助さん(24)=式秀部屋=と式守一輝さん(36)=荒汐部屋=が金沢入りした。
行司歴9年の木村さんは板番付を書けるようになってまだ3年の若手だ。「1枚書き上げるのに10時間以上かかります」と言いながら、床に寝そべり、筆を手に相撲字と呼ばれる独特の書体で書いた。
式守さんは宿割り表などの製作に追われた。同部屋には小松市出身で序二段の綿谷、南砺市出身の常川、富山市出身の飛騨野(ともに三段目)と3人の北陸出身力士がおり、式守さんは「北陸の相撲熱の高さをいつも聞いているので、先発隊を任されて光栄」と笑顔を見せた。
金沢場所は午前9時に開場して公開稽古が始まる。人気力士の握手会などが行われる。地方巡業ならではの、禁じ手を面白おかしく紹介する初切(しょっきり)や横綱の綱締め実演なども楽しめる。
●特製座布団を販売
当日は鼓門と金沢城公園が描かれた特製の記念座布団を2500円で販売する。タマリ席とペアマス席購入者にはプレゼントされる。
チケットの問い合わせは北國新聞読者サービスセンター=076(260)8000=まで。