本人も公認!? 吉田正尚選手の似顔絵がSNSで話題 結婚式や渡米前にも…地元福井のプロ作家が描くメジャーリーガー

吉田選手の似顔絵を描き続ける谷純一さん=福井県福井市

 米大リーグ・レッドソックスの吉田正尚選手(福井県福井市出身)を似顔絵で応援しようと、同市のプロ作家が球団ファンクラブの交流サイト(SNS)で作品の投稿を続けている。吉田選手から直接制作を頼まれたこともあり、出来栄えは“本人公認”。投稿に対し各国のファンから数千件の「いいね」が寄せられるなど注目されている。

 福井市内で教室を開く谷純一さん(44)は、誇張やユーモアを含んだ似顔絵「カリカチュア」を得意としている。2016年の世界大会のカラーテクニック部門で2位に入った実績もあり、スポーツ選手や芸能人からの依頼も多いという。

 吉田選手とは、後援会関係者の紹介でオリックス時代から交流があり、19年末の吉田選手の結婚披露宴では、夫人とのツーショットを描いたB2判の作品を贈った。

 渡米前の昨年末には吉田選手本人から電話で依頼があり、レッドソックス本拠地フェンウェイ・パークでプレーする姿を制作。「脚光を浴びる様子を信じて描いたが、活躍ぶりは想像を超えていますね」と話す。

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 大リーグ移籍後も次々に制作。B4判の作品1点に7~8時間かけ、極細のペンとカラーマーカーで肌の質感までリアルに再現している。球団ファンクラブのSNSに投稿したところ最大2千件の「いいね」をもらった。「他の選手も描いて」と声が上がり、ファンの間で対象を選ぶ“人気投票”が始まった。豊かなあごひげが特徴のジャスティン・ターナー内野手を描くと、本人が自身のSNSで反応してくれた。

 吉田選手が帰国時に会う機会があれば、レッドソックスナインの似顔絵を一枚にまとめた大作を贈りたいという。「今後も自分の得意な絵という形で、エールを送り続けたい」と笑った。

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