噂のHONBIKEは新型車を日本に投入か?型式認定を取得

2021年から騒がれていた電動アシスト自転車と言えばHONBIKEに、新たな進展があったようだ。

HONBIKEとは、世界初の前後輪ワンアームチェーンレスを売りにした電動アシスト自転車で、特徴的なデザインはグッドデザイン賞2020でベスト100に選ばれており、クラウドファンディングサービスのMakuake(マクアケ)で、史上最高額の6億円超えを達成した電動アシスト自転車として有名だが、一方で、不安定な走りやアシスト感をほとんど感じないモーター、すぐに壊れる品質、アフターサポートの放棄等が問題になった。

クリックホールディングスから公式な認定を受けた公認サイト「BGS公式サポートサイト」によると、HONBIKEは事業の継続を行う意思があるようだ。2022年11月30日に公開された事業進捗状況によると、中国製造基準の脆弱な安全性を暫定的に日本側で解決するために、新規の販売及び出荷を停止しフレームの補強、電気系統の改修などを実施したとのこと。また、新型車両の開発も着手しており改良したフラッグシップモデルを2023年春頃を目標にリリースを予定していると書いていたが、2023年8月21日時点では、詳しい内容は公開されていない。

また、HONBIKE事業で多大な商品瑕疵とサポートに累積損失を続けたため、製造物責任と損害賠償を中国HONGJI社に交渉を行い、HONGJI社の日本における総販売代理店権の設定とマーケティングサポート支援で5億円程度の出資を受けたとのこと。HONGJI社の電動アシスト自転車の輸入案件も進行し、2023年度よりスタートすると公表している。

そんな状況の中、日本交通管理技術協会の型式認定対象品検索では、HONBIKE株式会社が型式認定を取得したとのことだ。取得製品の名称はHCL、型式はHC01で、型式認定番号は交A23-64、交N23-70。型式認定取得を見る限りではHONBIKEは再出発を考えているようだ。

© シクロライダー編集部