200個の灯籠、水難犠牲者の冥福祈る 京都・木津川

水難事故の犠牲者や先祖の冥福を祈り、木津川に流された灯籠(笠置町笠置)

 京都府笠置町の笠置大橋下流の木津川で、南山城水害や水難事故の犠牲者、先祖の冥福を祈る灯籠流しが行われた。夜の川面をろうそくのほのかな光が彩っていた。

 町観光協会の主催で、毎年開かれている。今年は台風7号の影響で、17日に延期された。一般観光客などの参加は取りやめ、同協会の役員ら十数人で実施した。

 この日は笠置寺の住職が読経した後、関係者たちが笠置キャンプ場の川岸に集まった。台風後の流れが速くなった川に約200個の灯籠をそっと浮かべた。「先祖供養」「家内安全」などと書き込まれた色とりどりの灯籠が暗闇に流れていった。

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