茨城県が植栽帯土壌検査 ビッグモーター 除草剤散布確認へ つくば店前

街路樹が枯死した場所で、植栽帯の土壌を採取する県職員ら=つくば市学園の森

中古車販売大手ビッグモーターの茨城県内3店舗前で街路樹が枯れたり、植栽がなくなったりしている問題で、県は21日、つくば店(つくば市学園の森)前の県道で、植栽帯の土壌検査を行った。検査結果が出るまで約2週間かかる見通し。県は除草剤の成分が検出された場合、県警に被害届を提出する方針という。

県職員らは同日午前、同店前の県道沿いの植栽帯2カ所で、500グラム~1キロほどの土を採取した。今後、県薬剤師会検査センターで土壌の成分検査を行う。

県によると、同店前を走る2本の県道では、ヤマボウシとソヨゴがそれぞれ1本枯死。県の聞き取りに対し、ビッグモーター側は「つくば店前で除草剤は散布していない」と回答したという。

県内ではつくば店のほか、ひたちなか店(ひたちなか市新光町)とアウトレット阿見店(阿見町よしわら)前でも街路樹や植栽がなくなっている。県の現地調査などで判明し、管轄の各土木事務所が除草剤使用の有無など店側から聞き取りを進めている。

県は、残る2店舗から除草剤を使用していないとの回答があった場合、土壌調査を実施する可能性があるとしている。

大井川和彦知事は、聞き取り調査で店側が除草剤使用を認めた場合でも、県警に被害届を提出する方針を示している。

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