食を通して交流、人が集う場提案 奈良県立国際高「Team GUM」2冠 最優秀賞/ベネッセコーポレーション賞 - 全国高校生プレゼン甲子園

全国1位になった県立国際高校「Team GUM」の3人=19日、福井市(県立国際高校提供)

 高校生がテーマに沿ったアイデアや表現力を競う「第3回全国高校生プレゼン甲子園」(同実行委員会主催)の決勝大会が19日、福井市であり、近畿ブロック代表の奈良県立国際高校3年生の3人組「Team GUM(チーム ガム)」が最優秀賞に選ばれた。併せてベネッセコーポレーション賞も受賞し、チームリーダーの植田晴香さんは「言葉が出ない。(発表までに)いろいろな困難があって眠れなかったりしたが、二つの賞をいただきありがとうございます」と喜びを語った。

 今年の大会テーマは「well being(ウェルビーイング)と未来社会―幸せとは何か」で、精神や肉体的、社会など全てで持続的な幸せを意味するウェルビーイングの実現のため、具体的な行動を提案するという内容。全国から応募した616チームから地区予選を通過した計10チームが決勝大会で発表し、1組5分の発表後に10分間の質疑応答があった。

 「Team GUM」のメンバーは、後藤美空さん、植田晴香さん、丸田杏都さんの3人。「日々の食事から幸せを見出すこと」を大会テーマの提起とし、誰かとご飯を食べる共食のメリットを提示、人と人をつなぐ「Withキッチン」を提案した。

 質疑応答では「子ども食堂との相違点」を審査員から質問されると、「高校生が運営し、全世代を対象に家から持参した食事も含めたコミュニティの場に着目したため、子ども食堂の趣旨とは異なる」と返答。実践方法として、「自分たち(の学校)で実践して発信し他校へ広め、高齢者向けには自治会にチラシを配るなど、人づてで広めたい」と語った。

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