青森県産リンゴ収穫量、2023年は前年並み43万6700トン予想 好天続きで生育進む

 青森県は21日、2023年産県産リンゴの予想収穫量が43万6700トンと明らかにした。43万9千トンだった22年産実績並みで、県りんご果樹課によると、園地によって着果数のばらつきが見られるものの、全体的に生育は順調という。

 品種別に見ると、ふじが21万4千トンで前年産とほぼ同量。つがるが4万4400トン(前年産比1%増)、王林が4万4100トン(同4%増)、ジョナゴールドが4万2200トン(同15%増)、その他が計9万2千トン(同9%減)。

 県りんご協会が7月24~27日に県内57地点で調査した着果数、果実肥大などの生育状況を基に算出した。収穫可能な園地面積を示す結果樹面積は1万9500ヘクタール(県の推定値)で、前年から100ヘクタール減った。

 同課によると、23年産リンゴは開花が平年より早く、好天が続いたため生育が進み、果実肥大は大玉傾向だった前年並みの水準という。

 松江利英課長は「秋の雨量が適度に抑えられることを期待しつつ、農家には適期収穫を呼びかけていきたい。特に今後も高温や晴天が続くと見込まれるので、間もなく収穫期を迎えるつがるなど、日焼け対策を万全にしてほしい」と話している。

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