弘南鉄道大鰐線(青森県)、23日運転再開 脱線から17日ぶり

 弘南鉄道(本社青森県平川市)は21日、脱線事故で運転を見合わせていた大鰐線(大鰐-中央弘前)を23日始発から再開すると発表した。現場の復旧作業や全区間の点検・補修を終える見通しが立ったためとしており、6日の事故以来17日ぶりの運転となる。22日に会見を開き、詳しく説明する。

 国の運輸安全委員会が7、8の両日に現地調査を行い、現在は事故原因を精査している。同社は「車輪との摩擦によるレールの摩耗」が一因と考えられるとし、現場付近のレールや枕木を交換。運転再開に向け、車両や全区間のレールの点検などを進めている。

 同社は運転再開に当たり「深くおわび申し上げる。安全管理の徹底に留意し、安心安全な輸送に努める」とのコメントを出した。

 事故は6日午前11時32分ごろ大鰐町宿川原で発生。大鰐駅を発車した2両編成列車のうち2両目の前部の車輪が、進行方向左側に脱線した。運転士1人と乗客18人にけがはなかった。同社は10日から、バスで代替輸送している。

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