洋上風力発電贈収賄疑惑 青森県、秋本衆院議員からの働きかけ否定

 洋上風力発電を巡る秋本真利衆院議員の贈収賄疑惑に絡み、青森県は21日の県議会常任委員会で、秋本氏から何らかの働きかけはあったか-との質問に対し、「そのような事実は承知していない」(エネルギー総合対策局幹部)と否定した。

 吉俣洋委員(共産)の質問に答えた。贈賄疑惑が浮上した日本風力開発(東京都)は、青森県沖日本海、陸奥湾を含む海域で環境影響評価(アセスメント)を実施し、事業参入を目指している。秋本氏は国会質問で、青森県沖の海域で事業を行うに当たって付された留意事項を取り上げ、関係省庁に対し「協議に柔軟に応じていただきたい」などと対応を求めた経緯がある。

 県側は常任委で、県内で進む事業への影響を懸念する今博委員(新政未来)の質問には、「捜査の過程にあるので状況を見守りたい。青森県の風力発電にどういった影響があるのか見守る必要がある」と答えた。

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