サシバ、照葉樹林に300羽 奄美大島で個体数調査

奄美大島で越冬中のサシバ=1月、鹿児島県宇検村(与名正三さん提供)

 絶滅危惧種の猛禽類、サシバの越冬地、鹿児島県・奄美大島で個体数を調べていたアジア猛禽類ネットワークなどはこのほど、調査結果をまとめ、島に広がる照葉樹林で今年、約300羽が越冬していたとみられると明らかにした。同様の調査は2021年に続き2回目。

 サシバは国内では東北地方から九州、国外では朝鮮半島や中国で繁殖し、南西諸島や台湾、東南アジアなどで冬を越す。奄美大島は国内最大の越冬地とされる。

 前回調査は奄美大島と加計呂麻島の照葉樹林を除く地点で行い、約2千羽が越冬していると推定していた。

 今回は今年1月、奄美大島の照葉樹林15カ所で鳴き声や姿を記録した。

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