宮城・松島町での強盗殺人事件の控訴審 被告側の控訴を棄却し無期懲役

2021年、宮城県松島町で高齢の女性を現金を奪う目的で殺害したとして強盗殺人の罪に問われている男の控訴審で、仙台高裁は無期懲役とした一審判決を支持し被告側の控訴を棄却しました。

松島町の無職、相沢大広被告(23)は2021年7月、近くに住む小野金子さん(当時85)の住宅に侵入し、小野さんの頭を殴って殺害したうえ現金約5万2000円を奪ったとして強盗殺人などの罪に問われています。

一審の仙台地裁は、頭をめった打ちするなど明確な殺意があったとして強盗殺人罪が成立すると認定し、無期懲役を言い渡しました。

これに対し被告側は、暴行は逮捕を免れる目的のもので、殺人罪や窃盗罪にとどまるとして控訴していました。

22日の控訴審判決で仙台高裁の渡邉英敬裁判長は「被害者が抵抗できず逃走は容易だと認識しながら、現金を奪うために更に暴行を加えた」として無期懲役とした一審判決を支持し控訴を棄却しました。

© 株式会社東日本放送