自民谷垣グループ、派閥化見送り 内閣改造・党人事控え結束優先

自民党谷垣グループの研修会であいさつする遠藤総務会長=22日午後、長野県軽井沢町

 自民党谷垣グループ(有隣会)は22日、長野県軽井沢町のホテルで研修会を開いた。代表世話人を務める遠藤利明総務会長は、同グループから「谷垣派」への派閥化を当面見送ると表明した。所属する一部議員の反発を踏まえた。岸田文雄首相が9月中旬を軸に検討する内閣改造・党役員人事を控え、結束を優先した格好だ。

 遠藤氏は「谷垣派にしたい思いはあったが、しばらく、このままにする」と説明。引き続き、他派閥との掛け持ちを認めることにした。

 派閥化を巡っては、遠藤氏が6月に意欲を表明。グループ創始者で、政界引退後も知名度が高い谷垣禎一元総裁の名を派閥に冠することで、存在感発揮を狙った。

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