「警察ってマジで動かねぇから」ホリエモン DJ SODA騒動に語るはずが愚痴祭りに

8月22日、実業家の“ホリエモン”こと堀江貴文氏(50)が自身のYouTubeチャンネルを更新。波紋広がるDJ SODAへの性暴力に対して話すはずだったのだが……。

動画のタイトルは「話題が絶えないDJ SODAさんの件についてお話しします」。堀江氏は北海道の帯広・豊頃町を背景に、「今日はですね、DJ SODAさんの問題。色々ですね、世の中であーだこーだ言われております」とカメラに向かって語り始める。

8月13日に開催された大阪の音楽フェスティバルの公演中、一部の観客から胸を触られるなどの性暴力被害にあったDJ SODA。21日には主催者側が男女3名を不同意わいせつなどの疑いで警察に刑事告発し、同日に男性2人は大阪府警に自ら出頭したと報じられている。2人は事情聴取で、わいせつや暴行の意図はなかったと話しているという。

また、この男性2人は同日に「青汁王子」こと実業家の三崎優太氏(34)がYouTubeチャンネルにアップした動画にも出演し、騒動について謝罪していた。

このことを事前に知っていたという堀江氏は、「もうだからネット上で、まずこういった人たちが吊るし上げられて、ネット民から攻撃を受けてですね。最終的にインフルエンサーがですね、その罪を裁く。実質的に裁いてしまう、みたいな。そんな中々フェーズが変わった世の中になりました」と指摘。その上で、「警察がこれで動くのかどうかってことですね」と、今後の動向について注目を寄せた。

その後、「正直ですね、まあ私もインフルエンサーの1人だと思いますけれども」と自身の立場について言及した堀江氏だが、続く話は意外な内容だった。

「いや僕とあの森さんとのペアになって投資詐欺をしている広告がですね、メタグループですね。基本的なFacebookとかInstagramに死ぬほど上がっていて。あの僕が投資を勧めている案件は基本もうインチキだと思ってください」

なんと、自身を利用した投資に関する詐欺広告が大量に流出していることを突如明かしたのだ。続けて、詐欺広告を見た人々から問い合わせのメッセージも多く寄せられているとして、厳しい口調でこう言い放った。

「もう面倒くさいんで、インスタにDMとか送ってくんな、いちいち。知っているから。『堀江さん、これは堀江さんが勧めている投資案件でしょうか』んなわけねぇだろ馬鹿野郎」

「いちいち、俺に問い合わせしてくるな。俺にチクるな、めんどくせー。警察に被害届を、あの警察に告発してくれもう。みんなが大挙して警察に『こんな詐欺動画がある』とか『こんな詐欺広告がある』とかですね、死ぬほど死ぬほど」

よほど多くの問い合わせが寄せられているのか、怒りを隠そうともせず荒い口調で続ける堀江氏。そこから話はさらに思いも寄らぬ方向へ――。

「あ、そうだ、あなたたちが(告発を)やってくれればいいんですよ。警察ってマジでこいつら動かねぇから、本当に」

その後、メンタリストのDAIGO氏が殺害予告を受けたことや、自身が落とした財布にあったクレジットカードを悪用されたことを例に上げ、「動画もちゃんと防犯カメラに残ってんのに、動けっつっても動かないんだもんだって」と、警察は動いてくれなかったと説明。その理由について堀江氏は”自分がインフルエンサーだからだ”と主張し、投げやりな口調でこう語った。

「あの人たち(警察)さ、インフルエンサーとかに対してさ全くさ、あいつら金儲けてんだからどうでも良いだろうぐらいに思ってんだよね。で、市民の人たちっていうか一般の人たちから山のように被害届とか、わあわあわあわあキャーキャー言われたりとか、有名な事件とかそういうのは動くんだけど」

「一個人のですね、稼いでいるインフルエンサーとかどうでもいいっていうか、むしろあいつらちょっとぐらいなんか、あの不具合というか、そういった迷惑を被ったほうがいいんじゃないかぐらいに思ってるんで。皆さんが死ぬほどその『こんな詐欺広告見た』とかですね、消費者庁とか警察とかに一々連絡してたらうざいんで動くと思います。そういう組織です」

「ということで行ってらっしゃい!」と、いつもの様に締めくくられた今回の動画だが、堀江氏がカメラに向かって話していたのは約7分。そのうち、タイトルのDJ騒動について触れたのは、半分ほどの時間だけで、堀江氏自身の見解もあまり語られなかった。

タイトルからは想像できない“愚痴”連発の内容に視聴者からはこんな声が。

《DJ SODAの件じゃなくて詐欺広告でいちいち相談してくるバカに対する不満と日本の警察に対する不満の動画でわろた》
《×DJ SODAさんの件 〇日本の警察の件》
《半分くらい全然DJ SODA関係なくなってて笑った》
《いつの間にか愚痴になってるw》

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