将棋の藤井聡太七冠がタイトル防衛を決め八冠に前進するか。
「王位戦七番勝負」の第5局が徳島市で行われています。
藤井七冠が佐々木大地七段の挑戦を受ける「王位戦七番勝負」の第5局は、22日午前9時に徳島市の料亭を対局場に始まりました。
先手の藤井七冠は、ここまで3勝1敗で今回勝てばタイトル防衛、4連覇を達成します。
一戦を前に両者は…。
(藤井聡太七冠)
「シリーズの防衛がかかるという点でも、重要な一局と思っているので。しっかり集中して臨みたい」
(佐々木大地七段)
「追い詰められている状況ですが、普段と変わらず自然体で臨めたらいいなと思います」
初めてのタイトル獲得に望みをつなげたい佐々木七段ですが。
(佐々木大地七段)
「指せば指すほど強さを身に染みて感じる」
藤井七冠は今年度、先手番の勝率100%。
またタイトル戦では、これまで連敗したことがありません。
将棋への普段の取り組み方について聞かれると…。
(藤井聡太七冠)
「普段、一日中将棋をしているわけではない。息抜きで違うことをしたりする。そういった(息抜き)を挟みながら、将棋に取り組む時間は集中して密度の高いものにできれば」
“めりはり”がポイントということですが、息抜き方法を聞かれると…。
(藤井聡太七冠)
「最近はトレインシミュレーター(ゲーム)」
鉄道好きの藤井七冠、ことし5月に叡王戦で訪れた岩手県で三陸鉄道の一日駅長を体験し、満面の笑み。
(藤井聡太七冠)
「緊張したけど、すごく素晴らしい経験ができた」
今回の王位戦では鉄道に乗って徳島入りできたことが良かったとのこと。
(藤井聡太七冠)
「今回、初めて鉄道で来て。瀬戸内海の景色やJR四国の2700系という特急「うずしお」も初めて乗る車両で、楽しんで来ることができた」
さて、注目の勝負めしは鳴門金時の天ぷらや阿波牛のステーキなど、地元の旬の食材で彩られた豪華な松花堂弁当でした。
また、午前のおやつは、まるで金魚鉢のような涼し気な和菓子と抹茶。
午後のおやつは、桃や梨などのフルーツが入ったロールケーキでした。
藤井七冠が、この第5局で防衛を決め、史上初の全八冠制覇へ弾みをつけるか。
23日夜には決着する見込みです。