27年前の米ラッパー殺害事件が解決か “しゃべり過ぎた”ギャングの容疑者、十分な証拠集まる

ラッパー・2パックさんの殺人事件について、容疑者の罪が確定する可能性が出てきたことが分かった。1996年9月7日、ラスベガスで銃撃され、その6日後に25歳の若さで死亡。同地の殺人課の刑事らがギャングチーム「コンプトン・クリップ」のリーダー、キーフ・D容疑者に関して十分な証拠を集めたという。

ザ・USサン紙に関係者2人が明かしたところによると、事件の主任らが地方検事のサポートを受けつつ、キーフの容疑に関して十分な証拠を見つけたそうで、同検事がラスベガスの大陪審にその内容を発表する予定だという。

2パックさん

関係者の1人は今回の発表により事件が解決に向けて急展開する可能性を示唆。同検事がネヴァダ州法を基に、キーフに対して第1級殺人罪を検討中としている。

キーフは現在までに複数のインタビューを受け、自伝本『コンプトン・ストリート・レジェンド』でも2パック銃撃を企てたことを告白。事件の際、従兄弟のオーランド・アンダーソンと共に、車に乗り、自分がオーランドに銃を渡したとしていた。今回、証拠十分として、キーフが有罪となった場合、ついに事件が進展することになるとして、関係者は話す。

「殺人課のチームは今回の調査を軽く始めたわけではありません。キーフに対して自分たちが行動を起こすかどうかを世界が注目していることを意識していました。間違いは決してしてはならないと思っています」「強力な証拠を見つけることが狙いでした。キーフが車の中にいた4人のうちの1人であることを確証する証拠のファイルは、実際の殺人そして確定的な証拠隠滅に関して極めて重要だったのです」

「インタビューや自伝でのキーフ自身の言葉やコメントは彼が殺人事件の容疑者である可能性を示したのは明らかですが、今回大陪審に見せるものはそんな単純なものとはかけ離れて大きなものです」「あの夜のキーフの役割、その後の行動について、あらゆる情報、証拠、目撃者の声明を刑事らは集めきったのです」「キーフはこのことについて満足気に語り過ぎ、この大規模な法廷争いに自らを巻き込んでしまいました」「刑事らは何か月もかけて情報を集め、今も証拠や他の目撃者らに関して調査を続け、大陪審に供えています」

キーフは自伝の中で、2パックが銃に手を伸ばそうとしているように見えたとし、自身らがまず初めに銃の引き金を引いたと語っていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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