「ベッドをバリケードに」ホテルから通報 特殊詐欺「かけ子」か、容疑で男2人を逮捕

京都府警本部

 京都府警組対2課と中京署は22日、詐欺未遂の疑いで、いずれも住所不定、アルバイトの男(28)と、造園業の男(28)を逮捕した。府警は2人が高齢者宅に電話する特殊詐欺グループの「かけ子」とみている。

 逮捕容疑は、氏名不詳者らと共謀し、8月1日午後2時ごろ、京都市中京区のホテル客室から千葉県市川市の女性(79)宅に息子を装って電話。仕事で使うカードを無くしたと偽り、「100万円程度、用意できるか」などと述べて現金をだまし取ろうとした疑い。

 府警によると、ホテルの従業員から同日、「客が室内のベッドを使い、バリケードのようにして出てこない」と通報があった。室内には関東地方の高齢者約7900人の名簿とスマートフォン約30台があり、府警は2人が宿泊を繰り返しながら「かけ子」をしていたとみている。

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