MS、ゲーム買収計画修正 英当局の懸念払拭狙い

米マイクロソフトのロゴと、人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」の一場面(AP=共同)

 【ロンドン共同】米マイクロソフト(MS)は22日までに、米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードの買収計画を修正したと発表した。買収に反対している英国の競争・市場庁(CMA)の懸念を払拭するのが狙い。買収期限の10月18日までにCMAから承認を得られるかが焦点となる。

 修正計画では、MSは今後15年間、欧州経済地域(EEA)を除いてアクティビジョンが手がけるクラウドゲームの権利をフランスのゲーム会社に譲渡する。ブラッド・スミス社長は「利用者や市場の発展に資する提案だ」としている。

 アクティビジョンは人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」で知られ、MSは2022年1月に687億ドル(約10兆円)で買収すると発表。CMAは今年4月、クラウドゲーム市場の成長を阻害する恐れがあるとして、買収を認めないと発表。22日に当初計画への反対を確定した。

 CMAは「修正計画の詳細と競争に与える影響を慎重かつ客観的に評価する」とコメントした。

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