米大統領、9月のG20出席 東アジア首脳会議は見送り

バイデン米大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米政府は22日、バイデン大統領が9月7~10日にインドを訪れ、ニューデリーで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に出席すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻や気候変動、貧困など地球規模の課題で米国が議論を主導する構え。一方で、東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議や東アジアサミット(EAS)は欠席する。

 サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は記者団に「G20は国際的な経済協力における最重要の枠組みだ」と指摘。G20に深く関与する米国の姿勢をバイデン氏が強調することになるとの見通しを示した。

 バイデン氏は各国首脳との個別会談にも臨む。中国の習近平国家主席との首脳会談が実現するかどうかが注目される。

 バイデン氏は、G20で世界銀行などによる途上国支援の能力を引き上げる必要性を議論する。サリバン氏は、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を通じたインフラ支援について「威圧的で持続可能性もない」と批判し、対抗する考えを示した。

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