【韓国】SKハイ、24年上期からHBM新製品量産[IT]

韓国半導体大手のSKハイニックスは21日、人工知能(AI)向け超高性能DRAMの新製品である第5世代の高帯域メモリー(HBM)「HBM3E」を開発したと発表した。すでに米エヌビディアなどの顧客にサンプルの供給を開始しており、検証を経て2024年上半期から本格的な量産を開始する計画だ。

第5世代製品を開発してサンプルの検証を行うのは、同社が初めてだという。HBM3Eは1秒当たりに最大1.15テラバイト以上のデータを処理できる。これは、フル高画質(HD)の映画230編以上のデータを1秒で処理できる速さ。また、熱放出性能は前世代製品に比べて約10%向上させた。

対話型AI市場の成長などにより、HBM市場もさらなる拡大が予想される。台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)によると、世界のHBM市場規模は、23年の39億米ドル(約5,694億円)から24年には2倍以上の89億米ドルに急成長する見通しだ。

■サムスンも第5世代製品公開へ

一方、サムスン電子も年内に第5世代のHBMを公開するとみられている。

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