徴兵事務所を一斉捜索 ウクライナ検察

ゼレンスキー大統領=7月(アナトリア通信提供・ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ検察は22日、徴兵逃れに関する組織的な汚職が疑われるとして、計200以上の徴兵事務所や、動員対象者の健康診断を担う医療機関を一斉に捜索したと発表した。全国のほぼ全ての地域で大規模な汚職が計画されていたとしている。

 ウクライナでは18~60歳の男性は出国が原則禁止。軍務が可能かどうかを調べるために健康診断が義務付けられているが、賄賂を払って兵役免除証明書を得る徴兵逃れが横行している。

 事態を重く見たゼレンスキー大統領は、今月11日、各州の徴兵事務所トップら全員の解任を決定したと表明した。

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