低迷するホワイトソックスに激震 上級副社長とGMの2人を解任

日本時間8月23日、ホワイトソックスはケン・ウィリアムス上級副社長とリック・ハーンGMの2人を解任したことを発表した。2020年から球団史上初となる2年連続のプレーオフ進出を果たしたホワイトソックスだが、昨季は81勝81敗の地区2位でプレーオフ進出を逃し、今季はここまで49勝76敗の借金27と低迷。重要なコンテンド期に結果を出すことができず、ホワイトソックスのジェリー・ラインズドーフ・オーナーは2人への感謝を述べつつも「リーダーシップに変化をもたらすため」に2人の解任を決断した。

ラインズドーフ・オーナーは「2人とも才能のある人物であり、ホワイトソックスと長い付き合いがあったため、今回の決断は信じられないほど難しいものだった。特にケンは私にとって息子のような存在であり、いつも家族の一員だと思ってきた」とコメント。「ケンとリックの2人がホワイトソックスのために尽くしてくれたこと、特に2005年のワールドシリーズ制覇を含む複数回のプレーオフ進出について、個人的に感謝している。彼らのことを1人の人間として尊敬しているし、長年にわたって示してくれたチームへの献身と情熱に感謝している」と述べた。

ただし、その一方でラインズドーフ・オーナーは「(2年連続プレーオフ進出という)成功を収め、チーム再建がいい方向に向かっていると楽観的に考えていたが、今季は多くの面で非常に失望的なシーズンとなってしまった。野球部門のリーダーシップに変化をもたらすためにも、今回の決断が組織にとってベストであるとの結論に至った」とチームの現状には満足していない様子。今後、ホワイトソックスは野球部門のリーダー探しを開始し、シーズン終了までには決定する予定だという。

ウィリアムスは2001年から12シーズンにわたってGMを務め、その後は上級副社長としてハーンGMを支えてきた。ハーンは2000年10月にホワイトソックスに加わり、GM補佐としてウィリアムスをサポートしたあと、2012年10月にウィリアムスの後任としてGMに昇格した。過去20年以上にわたってチームを牽引してきたコンビが去り、ホワイトソックスのフロントオフィスには大きな変化が生まれることになりそうだ。

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