米粉用米「笑みたわわ」の生育状況を研究会が視察

 小麦粉の代わりや、パンやお菓子の材料として、コメを粉にした米粉の需要が高まっています。米粉用のコメの栽培に取り組んでいる研究会が22日、栃木市内の田んぼで生育状況などを確認しました。

 生育状況などを確認したのは、生産者やJAしもつけ、米粉の製造業者などが、5月に結成した米粉用米生産拡大研究会です。

 この研究会は、輸入小麦の価格の高騰や、タンパク質の一種のグルテンを含まないグルテンフリーの食品のニーズが高まり、米粉の需要が高まっていることから、米粉用のコメの生産拡大と需要拡大を目指して、専用品種の栽培に取り組んでいます。

 今年(2023年)は、会員の農家5軒が、あわせて約6ヘクタールに、米粉用のコメ「笑みたわわ」を栽培しています。「笑みたわわ」は、農林水産省が指定している4つの品種の1つで、研究会によりますとパンなどに適していて、簡単に粉にしやすく収量も多いということです。

 この日は、研究会のメンバーやJA、県のほか栃木市や壬生町の職員など約30人が、栃木市内の田んぼで生育状況などを視察しました。「笑みたわわ」の生育状況は良好で、心配された病気も今のところほとんどないということで、参加者たちは生産拡大に期待していました。

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