「名所音頭」で長崎を元気に! 歌詞に歴史、風物盛り込み自主制作 自由に踊って楽しんで

作詞作曲をした中山さん=長崎市本原町

 コロナ禍で沈みがちな街のムードを明るくしようと、長崎市本原町の中山順子さん(70)が「長崎よかよか名所音頭」を自主制作した。歌は市内でカラオケ店を営む歌手の伊佐治高子さん。8番までの歌詞に長崎の歴史や風物などを盛り込んだ踊れる曲。中山さんは「愛される歌として育ってほしい」と話す。
 「稲佐山から眺むれば 百万ドルの夜景とか」(1番)「鎖国異国の出島跡 あじさい花が揺れている」(3番)「諏訪の社のおくんちは 龍踊り 川船 コッコデショ」(6番)などと、歌詞は語呂がよく韻を踏んだ言葉選びを楽しみながら、読み手に名所やお祭りの風景を想像させるよう工夫。「赤白ツートン 新幹線」(8番)と、昨年開業した西九州新幹線で締めくくっている。
 古希の節目を迎え、長崎を元気にすることに貢献したいと考えた中山さん。「江戸時代から伝わる『長崎ぶらぶら節』があるように、今の長崎を歌に落とし込めたら」と考えたことが歌を作ったきっかけとなった。

軽快な音頭の調べに乗り、踊りを合わせる中山さん(中央)ら=長崎市片淵1丁目、上長崎地区ふれあいセンター

 簡単な振り付けはあるものの「寝たまま手だけで踊ったっていい。子どもからお年寄りまで、自由に楽しんでほしい」。市内の保育園の夏祭りで使われたり、郷くんちでの披露が予定されているなど、地域の話題にもなりつつある。
 6月にCDを自費出版。CDは1500円。購入希望は(nagasakiyoka@gmail.com)まで。

© 株式会社長崎新聞社