きっかけは地球儀…国旗検定で福井県の3歳が1級合格 図柄や由来の難問クリア「海外行ってみたい」

国際知識検定「国旗1級」に合格した上坂仁ちゃん=福井県越前町

 世界198カ国・地域の国旗に関する知識を問う第42回国際知識検定「国旗1級」の親子受験で、福井県越前町の上坂仁ちゃん(3)が、母の成美さん(33)とともに合格した。国旗の図柄や由来など難問も多い全100問のうち、仁ちゃんは87問に正解し、初受験で1級合格ラインの8割を超えた。3歳の“国旗博士”は「いつか海外に行ってみたい」と目を輝かせている。

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 国旗検定は国際知識普及協会が主催。1~5級があり、1級は選択式と記述式が50問ずつ出題される。多くの人に国旗に親しんでもらうため、小学2年生以下は親子で受験できる。合格率や最年少合格者などの情報は公表されていない。

 成美さんによると、仁ちゃんは今年3月に曾祖父から贈られた地球儀をきっかけに国旗に興味を持ち、保育園の登園前や帰宅後に地球儀を使って国旗を覚えるようになった。世界地図のパズルや国旗の暗記カードなどを併用し、2カ月ほどで各国の国旗はもちろん、長い国名や小さな島々の名前まで暗記したという。

 知人から検定受験を勧められ、6月に親子で1級と4級を受験した。仁ちゃんは成美さんが読み書きをサポートしながら回答。国旗から国名を導いたり、動物や王冠など国旗に描かれた図柄を答えたりするなど、幅広い知識が求められる問題に挑み、見事、両級の合格を果たした。

 7月に合格の知らせが届き2人は大喜び。成美さんは「1級は今後の参考にと受験したが、まさか合格するとは。息子の頑張りが実った形になりほっとしている」。仁ちゃんは合格後も変わらず大の国旗好きで、テレビや街中で見かけると国名を瞬時に答えたり、国旗に関する豆知識を話したりするという。

 国旗以外に新幹線にも興味津々な様子の仁ちゃんは「覚えるのが楽しい」と笑顔。成美さんは「国旗をきっかけに、いろんなことに興味を持つようになってうれしい。今後も楽しみながら学んでいってほしい」と話していた。

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