デジカメなど76万円相当を調査受託業者に買わせる 沼津市文化財センター「購入予算要求も通らず」=静岡

静岡県沼津市の文化財センターの学芸員が、埋蔵文化財調査で使うデジタルカメラなどを調査の受託業者に買わせていたことが分かりました。学芸員は「予算要求したものの通らなかったため」と話しているということです。

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<沼津市教育委員会の臨時記者会見(22日)>
「申し訳ございませんでした」

沼津市教育委員会によりますと、文化振興課が所管する文化財センターの学芸員が2019年から22年にかけて、埋蔵文化財調査で使うデジタルカメラ3台とプリンターなど合わせて76万円相当を調査を受託した業者に買わせ、業務で使っていたということです。

8月14日、市民からの相談で発覚。調査の結果、センターに所属する全6人の学芸員が何らかの形で関わっていたということです。

学芸員は市教委の調査に対して、「カメラのフィルムが生産中止となり、デジタルカメラの購入費を予算要求したものの認められなかったため依頼した」と話しているということで、現時点では私的な流用や業者への便宜供与は確認されていないということです。

沼津市教育委員会の奥村篤教育長は「教育委員会に対する信頼を著しく失うもの」と陳謝し、「今後、業者も含めて徹底調査し、職員の処分など厳正に対処する」としています。

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