倉敷市船穂町地区特産のマスカット・オブ・アレキサンドリアを原料にしたワインの仕込みが23日、同市船穂町水江のふなおワイナリーで始まり、作業場がさわやかな甘い香りに包まれた。
従業員ら6人が約3.4トンのマスカットを破砕機に次々と投入し、抽出した果汁をタンクに移した。果汁は1日寝かし、酵母を加えて発酵させる。
今シーズンは自社栽培を中心としたアレキ計約10トンを使用する計画で、9月6日までにあと2回仕込みを行う。新酒の販売は来春の予定で、1万本(750ミリリットル瓶)の出荷を見込んでいる。
岩瀬吉晴社長(68)は「高温が続き、生育が心配されたが、例年同様の香り高いマスカットができた。おいしいワインに仕上げたい」と話している。