プロの知識や技伝授 商店主が先生になり「まちゼミ」、和歌山県田辺

アクセサリーのさまざまな素材を紹介する赤坂有加里さん(和歌山県田辺市古尾で)

 和歌山県田辺市街地の商店主らが専門性を生かした講座を開くまちゼミ「第20回まなべる」(実行委員会主催)の予約受け付けが24日から始まる。プロの知識や技を学ぶ24講座がある。開催は9月1~30日。内容を紹介したチラシは参加各店や田辺商工会議所で配布している。問い合わせは田辺商議所内実行委事務局(0739.22.5064)へ。

 今回新たに加わった講座の中から二つを紹介する。

■ラテアート体験

 喫茶店「lammin(ランミン)」(栄町)では、エスプレッソにミルクを注ぎ、カップの表面に絵柄や模様などを描く「ラテアート」が体験できる。丸やハートの形なら初心者や子どもでも気軽にできるという。

 店主の押川実波さんは「絵心がない私でもできるので大丈夫。自分で入れたラテでカフェタイムを楽しんでほしい」と呼びかける。コーヒーが苦手な人は、ココアや抹茶でもできる。

 店は1月にオープンした。コーヒーはエスプレッソベースのオーストラリアスタイルで、朝食や昼食も提供している。体験をきっかけにもっと店を知ってもらいたいとまちゼミへの参加を決めた。

 講座は9月8、9日。午前の部が10時~11時半、午後の部は2時半~4時。各回定員3人。参加費は500円。申し込みはランミン(070.9024.8457)へ。受け付けは午前9時~午後6時。

■アクセサリー作り

 子ども服と雑貨、地元野菜の店「葉の音」(古尾)は、自分好みのアクセサリー作りの講座を開く。イヤリングやアクセサリー、ピアスなど素材を選び、自分で仕上げることができる。合わせたい服や、使いたい場面を相談しながら進める。

 店主の赤坂有加里さんは「素材を選べば、作業は難しくない。買いに行ったけれど好みのものが見つからなかった人、どんなものが似合うか分からない人は気軽に参加してほしい」と呼びかける。赤坂さん自身は素材作りから手がけている。

 店はかつての呉服店を改修した。営業は火曜のみだが、小さい子どもを持つ母親たちが集う場になっているという。

 講座は9月6、13、27日が午後2時~3時、29日は午後7時~8時。各回定員2人。参加費1500円(材料費)。申し込みは葉の音(080.1448.0080)へ。受け付けは正午~午後7時。

「ラテアートは絵心がなくても大丈夫」と呼びかける押川実波さん(和歌山県田辺市栄町で)

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