野球バットなど準備し集合か…容疑のトルコ国籍の男3人逮捕 川口切り付け、逮捕者計7人に さらに関与者か

川口切り付けで7人目の逮捕者

 埼玉県川口市内の路上で7月4日夜に発生したトルコ国籍の男同士の切り付け事件で、県警組織犯罪総合対策本部と武南署の合同捜査班は今月22日までに凶器準備集合の疑いで、新たに同国籍の職業不詳の男A(21)=川口市前川1丁目=を逮捕、解体作業員の男B(27)=同市東領家3丁目=と自称解体業の男C(31)=同市安行慈林=を再逮捕した。一連の事件での逮捕者は7人目。

 また22日、これまでに殺人未遂の疑いで逮捕していた同国籍の解体業の男D(27)を別の男性への同容疑で再逮捕した。

 男Aらの逮捕容疑は共謀の上、7月4日午後8時26~29分ごろ、同国籍の男性(27)に危害を加える目的で野球のバットなどを準備し複数の車両に集合した疑い。

 男Dの再逮捕容疑は同日午後8時半ごろ、刃物のような物で、同国籍の男性(24)を切り付けた疑い。

 国際捜査課によると、男Aら3人は路上に集合後、事件現場に向かい、男Dはほか3人と共に男性を襲ったとみられる。男Bと男Cはこれまでに殺人未遂容疑で逮捕されている。

 県警は野球バットなどの複数の凶器を発見、押収。男性を襲う際に使ったとみている。男Dは男性の右腕に加療約3カ月を要する傷害を負わせた。いずれも防犯カメラ映像の精査などから関与を特定した。

 県警はほかにも複数人が事件に関わっているとみて、調べを進めている。

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