慶応が107年ぶり甲子園制覇 前回王者の仙台育英破る

第105回全国高校野球選手権大会の決勝で仙台育英を破って107年ぶり2度目の優勝を果たし、喜ぶ慶応ナイン=23日、甲子園球場

 第105回全国高校野球選手権大会は23日、兵庫県西宮市の甲子園球場に4万2100人を集めて決勝が行われ、慶応(神奈川)が仙台育英(宮城)に8―2で勝って1916年の第2回大会以来、107年ぶり2度目の優勝を果たした。

 5年ぶり19度目出場の慶応は一回、丸田が決勝では大会史上初の先頭打者本塁打を放つなど2点を奪って主導権を握り、中盤に突き放して快勝した。大応援団の後押しを受け、2回戦からの5試合を勝ち抜いた。

 昨夏に東北勢として甲子園大会制覇の悲願をかなえた仙台育英は、選手層の厚さを生かして勝ち上がったが、史上7校目の連覇にわずかに届かなかった。

 各都道府県大会に3486チームが参加。甲子園では開会式で全校が入場行進し、声を出しての応援が認められるなど、新型コロナウイルス禍の影響が4年ぶりにほぼなくなった。

仙台育英―慶応 1回表慶応無死、丸田が右越えに先頭打者本塁打を放つ=甲子園
仙台育英戦の5回から2番手で登板した慶応・小宅=甲子園
慶応に敗れ、肩を落とす仙台育英ナイン=甲子園

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