兄妹そろってボクシング日本一を 倉敷の児童、全国大会へ練習励む

きょうだいチャンピオンを目指す十川嵐君(左)と彩さん

 小中高生のボクシング日本一を決める「第5回ジュニア・チャンピオンズリーグ全国大会」(9月3日・東京、実行委主催)に、倉敷市立児島小6年十川嵐(らん)君(11)と、妹の同3年彩(さら)さん(9)が出場する。「2人そろって優勝したい」と、きょうだいチャンピオンを目指して練習に励んでいる。

 全国大会は小学1年生から18歳までが年齢や体重ごとに分けた46階級で実施。階級ごとに東日本、中日本、西日本、西部の各地区大会の優勝者4人が各1試合行い、2人のチャンピオンを決める。

 嵐君はU12の32.5キロ級、彩さんはU9の25キロ級に出場。6、7月に大阪市であった西日本大会で嵐君は3戦全勝で優勝し、彩さんの階級は他にエントリーがなかったため、全国出場権をともに獲得した。

 嵐君は2019年の全国大会で優勝した1歳上のいとこの影響で、小学2年生から斉藤ボクシングスポーツジム(倉敷市北畝)に入門。猛練習を重ね、昨年全国チャンピオンに輝いた。彩さんは兄が頑張る姿に刺激を受け、昨秋からジムに通い始めた。

 2人は毎日、ランニングなどを早朝にこなし、放課後はジムでトレーニング。建設会社を営む父と、祖父がリングやサンドバッグを自宅と会社に整備し、シャドーボクシングなど自主トレをサポートしている。

 嵐君は「2連覇を目指す。どれだけ自分より体格の良い相手でも引かずに戦う」と気合十分。全国初出場の彩さんは「相手との距離をうまく取って勝ちたい」と抱負を語る。

 斉藤ジムの斎藤博之会長(50)は「2人は努力を惜しまず、力を培ってきた。実力を発揮してほしい」と激励する。

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